夜と霧
夜と霧という本を読みました。
「名著」として名高い一冊ですが、恥ずかしながら自分は知りませんでした。お世話になっている方が薦めてらっしゃたので知り、早速読んでみました。
誰しもが読んでおくべき本の一つだとおもいます。
人間が持つもの全てを奪われて、
肉体的にも精神的にも苦しみの底にあって、
状況が好転する望みもゼロの状態で、
そしてそれが果てしなく続くと感じられるとしても、
人間という生き物は、自暴自棄に堕ちずに生きることを選択することができる。そして、その「生きる」という選択を可能にさせるのは「目的」である。
人間が考えうる限りで最も過酷と言えるような状況で筆者に「生きる」という選択を可能にさせたのは、
心理学者として「自らの心の反応を研究する」という強い目的であった。加えて筆者が比較的安定した精神状態に居られた原因には、自分の心を研究対象として客観的にみていたことがあるのかもしれない。
- 目的を持つこと
- 客観的に見つめること
言葉にすると簡単ではあっても、この二つが出来れば、どんな事態にあっても前向きに生きることを選択できる。
以上が、この本を読み終えて心に刻んだことです。
では、前向きに生きることを選択しなければならない理由はと問われたら?
筆者の、同じ被収容者への言葉。
わたしたちもひとり残らず、意味なく苦しみ、死ぬことは欲しない。この究極の意味をここ、この居住棟で、今、実際にには見込みなどまるでない状況で、わたしたちが生きることにあたえるためにこそ、わたしはこうして言葉をしぼりだしているのだ。
死目前の絶望的状況でこの言葉には、震えました。
「生きることに意味を与えるために、生きる」
自分は心底こう思えているだろうかしら。
まだまだ勉強です。



